1人では何もできない庶民的な共感できるJr.ヒーロー
「スパイダーマン ホームカミング」
オススメ度 ☆☆☆☆★ 4/5
・ストーリー
※Netflix引用
・映画レビュー
アベンジャーズの外伝的な作品で、度々そんな描写も出てきますが知らなくても十分に楽しめます。「スパイダーマンは ホームカミングの方は認めない」って人もいますが、著者は個人的にホームカミングの方が好きです。
無印スパイダーマンも良い作品ですが、ホームカミングはとても庶民的で思春期の少年っぽさが良く出ています。相棒がただの太っちょのオタクって点もポイント高いです。
ただ、おそらく無印と比較してしまうとスパイダーマンを馬鹿にしているように感じられるかもしれません。ですが、アメリカンコミックっぽさ全開なコミカルさは、むしろ「これこそコミック版スパイダーマン」って感じですね。
出てくる敵も凄く魅力的で、映画開始約10分で敵の動機をスムーズに視聴者に伝えていたのはさすがです。
”社会の理不尽さを嫌な程知った大人” 対 ”全力で空回りばかりしている思春期の少年”というある意味、対極の立場もしっかりと押さえています。
単純に兵器を持った悪党や怪物が敵ではなく人間関係や社会との向き合い方、責任感など、作品はコミカルながらとても見所の多い作品になっています。
映画の1シーンで建物に押し潰されそうになるシーンがあるのですが、”現実に押し潰されないで懸命に立ち上がる少年”といった感じがして、著者は凄く好きなシーンです。
この映画を著者が特に評価している点は、”声で正体簡単にバレる” ”敵は殺す事はいつでも出来たのに映画の都合でしなかった”というヒーロー映画のタブーに意味を持たせ、それも作品に活かしている点ですね。
最後のトニースタークの「彼は大人の選択をしたんだ」の一言は映画の満足度をグッと高める素晴らしいセリフ。
少し残念な点があるとすれば、内容を詰め込み過ぎて主人公以外の登場人物のキャラが何人か少し薄かった印象がありますかね。特にヒロインが…。
あと、魅せたいシーンが多すぎて印象に残りにくい作品になってしまっている気がします。
ただ、年齢問わず面白いと思える作品なので、もしも観られていないのなら1人でも家族でも満足していただける作品となっています。
以上「スパイダーマン ホームカミング」レビューでした。