すごく人を選ぶであろう外伝映画。
「スプリット」
オススメ度 ☆★★★★ 1/5
・ストーリー
3人の女子高生が、23の人格を持つ男に誘拐され監禁される。はたして彼女たちは、男の24番目かつ最も危険な人格が現れる前に逃げ切ることができるのか。
※Netflix引用
【ジャンル】
心理ホラーと、公式では書かれていますがSFホラーとして観る方が正しいと感じます。取って付けたような心理学です。
・映画レビュー
映画「シックス・センス」は凄く好きでM・ナイト・シャマラン監督の割と評価が良かったこのスプリットという作品を観てみました。
「アンブレイカブル」と関連した映画らしいのですが、著者がアンブレイカブルを観ていない事もあってか、スリラー映画は大好きなのですがこの作品は全く楽しめませんでした。
まず感じた事は作品全体のテンポが凄く悪いと感じました。
後半はアクション的な部分もあったのに、カメラアングルも似たようなアングルばかりです。カメラがAとBを正面から交互に映すだけとか…。
なんなら全然カメラが動かないシーンもあります。そのせいでクライマックスは”何が起こっているか解らない恐怖”というより”単純に画面が見にくいだけ”になっています。例えば、一瞬だけ足元を映して迫りくる恐怖感を出す…ぐらいならできた気がします。
物語序盤、女の子3人が監禁された瞬間にパニクりながらもすごく丁寧に「今の私たちが置かれてる状態とこれからどうするべきか」を淡々と映像ではなく、全て言葉で説明されます。意外と冷静なんですね。
あと、緊迫感がある時間をかけるべきシーンは一瞬で終わるのに、無駄にテレビを観てるおばさんの談笑はゆったり流れます。謎です。
原作小説でもあるのでしょうか?主役の女の子のバックストーリーはよく分からず、あまりにも年不相応の思考だったり、謎すぎる言動が多すぎます。そして性格が控えめに言って最悪でした。
行動が謎過ぎて終盤以外はヒロインの方がむしろ怖かったです。普通にサイコパスです。
おすすめポイント
良かったと思った点は誘拐犯の多重人格者(ジェームズ・マカヴォイ)の演技力でしょうか。俳優の役作りは本物だと感じました。
他のキャスト、主に3人組のヒロインのうしろの被害者の女子2人の演技力はハイスクールの学園祭に出していいレベルです。明らかに誘拐犯に気付いていて、恐怖で固まるはずのシーンで普通に誘拐犯をシカトしてキョロキョロするシーンがあります。謎です。
この映画が好きな人はいいと思うんですが、著者はあまりオススメしない作品です。
以上「スプリット」でした。